(given by.
常暦紲)
00.お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければ一言なにか。
『木漏れ日のゆりかご』管理人のゆりかごです。難儀なものに手を付けてしまったなぁといまさらのように感じます…(笑)
01.告白
手のひらに降り落ちた幸運に、ただ驚いて彼は立ち尽くした。だが彼女の顔は、吐き出してしまった言葉をいっそ後悔するようにゆがんでいた。(65文字)
02.嘘
罵ってくれと彼が言う。だが私は微笑った。彼はひくりと喉を震わせ、もう二度と、とかすれた声でつぶやいた。(51文字)
03.卒業
職員室に電気が入った。下校しなさいと放送が言う。少しして、じゃあね、と友達が言った。またね、とは言えないことが、寂しかった。(62文字)
04.旅
消印は地球の裏側からだった。この前は南アメリカで、その前はインドから。あの人は今どこにいるんだろう。(50文字)
05.学ぶ
先生の絵をじっくりと眺める。色の混ぜ方、線の取り方、筆の運び、陰影のバランス。そうして、私は筆を取った。(52文字)
06.電車
脳天気なメロディが流れた途端、ものすごい形相で人々が階段を駆けてくる。閉まるドアに挟まれかけたOLを、駅員が力いっぱい押し込んだ。(64文字)
07.ペット
すり寄ってくる時もあるくせに、撫でてやろうかと思う時に限って近づいてこない。エサとおやつだけは一人前以上に食べる。かわいくない奴。(65文字)
08.癖
また、やっている。これでもう四度目だが、彼女は気にも留めずに話し続けている。気づいていないようにさえ見える。――まただ、五度目。(64文字)
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